こんにちは!チェリービーブログ担当の小松です。広告には多くの種類がありますが、最近はネット広告(Web広告)が大きな影響力を持ち、中でも動画広告への参入が多くなってきているようです。
しかしそんな状況でも、動画広告の原点にして、4大マスメディア(新聞・雑誌・ラジオ・テレビ)の中でも普及率の高いテレビ広告(テレビCM)は今でも私たちの生活を豊かにする情報メディアとして力を発揮しています。
では、ネット広告(Web広告)とテレビ広告(テレビCM)、一体どちらが効果的なのでしょうか?
今回は、テレビ広告(テレビCM)とネット広告(Web広告)の基本から、広告が出されるまでの流れやメリット・デメリットを、『動画広告』に絞って両者を分かりやすく比較・解説していきます!
テレビ広告(テレビCM)とネット広告(Web広告)ではどのような違いがあるのでしょうか?
まずは動画広告に絞らず、基本的な違いから紹介していきます。
テレビ広告(テレビCM)は、名前の通り媒体はテレビに限られており、主に地上波や衛星放送で流れる番組の途中や番組と番組の間に放送される広告をさします。
家庭や家電量販店、職場の休憩室などに置かれることが多く、世代を問わず人目に付きやすいことが特徴です。
テレビ広告(テレビCM)は『動画広告』一択になりますが、広告を放映するタイミングにより違いがでてきます。
例えば、スポンサーとして提供された広告を番組の初めから終わりに流れるCMは『タイムCM』、番組と番組の間や番組の中で放映されるCMは『スポットCM』と呼ばれます。こちらはどちらも15秒、30秒等の短い時間で放映されることが主流です。
通販番組もテレビ広告(テレビCM)の一つであり『インフォマーシャル』と呼ばれます。
1分や5分の短尺、14分・29分の長尺まで幅広くあります。
スマートフォン、PC(パソコン)、ゲーム機など、さまざまな媒体に表示されます。
最近ではテレビでもサブスクリプションなどのサービスを利用すると、そのサービス内にもネット広告(Web広告)が表示されたりします。
ネット広告(Web広告)には沢山の種類の広告があります。
画像で表示される『バナー広告』、Googleなどの検索結果の上位に表示される『リスティング広告』、テレビ広告(テレビCM)と同じように動画配信サービスなどで流される『動画広告』等があるため、ターゲットによって、より効果的な広告の種類を選定することが出来ます。
ここまで、テレビ広告(テレビCM)、ネット広告(Web広告)それぞれの基本を解説してきました!
媒体、種類のどちらも性質に大きく差がありますね。では、ここからは両者をより分かりやすく比較していくため、『動画広告』という種類に絞って解説していきます!
結論から申し上げますと、ネットの動画広告が広告市場でかなり盛り上がっている状態です。
株式会社CARTA COMMUNICATIONS(CCI) /株式会社D2C /株式会社電通/株式会社電通デジタル/株式会社セプテーニ・ホールディングスが協同で行った「2022年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」の調査レポートの結果によると、ネット広告(Web広告)の中でも、動画広告の媒体費用が2021年に5,000億円を突破し、2023年の最新の調査では5,920億円にまで増加している、と言われています。
「媒体費用」とありますがこれは文字の通り、ネットにて動画広告を掲載する側がかけている費用です。費用が約1,000億も増加しているということは、動画広告への信頼度の高さに比例して、企業が動画広告へ力を入れていることが考えられます。
信頼度が高まる大きな理由として、昨今の経済状況に伴い、スマートフォンでのYoutube、tiktokの視聴や、Fire tv stickなどのストリーミングメディアプレイヤーの利用率が増加したことが挙げられています。
一方、テレビ広告(テレビCM)は、全体の売上高が減少傾向にあるのは事実ですが、売上高は1兆円を超えています。
2021年には一度回復の動きを見せ、4年ほど続いた売上高の減少が止まるという動きもありました。
こちらはコロナ自粛の影響が大きくあるようですが、『テレビ』という媒体自体が情報を取り入れるために欠かせない身近なものとして定着していることも理由の一つと考えられます。視聴率が低くなっているとはいえ、広告としての効果は色褪せず、私たちへさまざまな意欲を促していることに変わりはないようです。
では、ここでテレビ広告(テレビCM)とネットの動画広告がどのような流れで作成され、放送されるのか。依頼方法によって細かな流れは異なりますが、それぞれ一例として解説していきます。
オリエンテーションでは、広告主が抱えているマーケティングの課題を洗い出し、依頼先の広告代理店、制作に関わるスタッフへ共有を行うことを指します。
なぜテレビで広告(CM)を流すのか、課題解決のために必要なターゲットや期待する効果等を明確にし、企画や制作の際の土台作りをしていきます。
こちらは主に依頼を受けた広告代理店が行います。オリエンテーションで明確になった課題や、効果的なテレビ広告(テレビCM)を制作するために考案した企画を広告主へ提案します。広告主は、課題を解決するのにより効果的である企画の選定をします。決定した企画からキャスティング、撮影場所の選定、映像の流れを視覚化するため絵コンテの作成を行います。
絵コンテにて必要なシーンが明確になったらいよいよ撮影準備です。広告代理店や制作スタッフが撮影を行うための準備を進めます。日程や撮影場所の許可取得、衣装や小道具の用意、必要があればナレーターの収録日程も決定します。広告主は撮影前の最終確認を広告代理店と行い、齟齬や不明点がないかの確認が必要です。
準備ができ次第、撮影へ移ります。広告主は撮影現場へ立ち会う必要があることが多く、撮影された動画の確認を一緒に行います。
撮影された動画やナレーションなどを使用し、編集を行います。
仮編集、本編集と進みますが、広告主は編集の出来栄えのチェックを適宜行います。また、編集の途中や、大方の編集が完了後、納品予定のテレビ局で考査というものを行ないます。考査とは、テレビ局が放送ができる動画であるかを確認を行うことを指します。
すべての過程が完了後、広告主、広告代理店、製作スタッフと最終確認を行い、
ついにテレビ局へ納品され完成です!
テレビ広告(テレビCM)制作時の①や②とほぼ同じ内容です。製作依頼をすると代理店や動画制作会社の制定する流れに沿って企画まで進むことがありますが、
広告主のみでも広告代理店・動画制作会社協力の元でも、課題の洗い出しやターゲットの選定を行うことが必要不可欠です。
また、動画広告掲載料が表示する場所により異なるため、どのような運用を行うかを検討する必要もあります。
企画や絵コンテの作成と同じようにどのような動画を作成するかを決め、細かな構成案を作成します。自社内だけで考える場合はどのようなシーンを撮影するかだけでなく、動画に文字を表示するテロップや動画につけるBGM・効果音等もここでイメージをしておくこともあります。
構成から必要な撮影準備を行います。テレビ広告(テレビCM)の撮影準備と同じように撮影許可を取得したり、日程を決める必要がありますが、構成によってはさらに撮影機器の用意やキャスティングが自社内で必要になって来る場合もあります。
準備が整い次第、撮影へ進みます。自社内で完結することもありますが、よりクオリティを求める場合はプロのカメラマンに撮影を依頼をするのもよいでしょう。
広告を出したいプラットフォーム(YoutubeやTiktok等)へ動画をアップロードし、不適切な箇所がないか審査をしてもらいます。
例えば、Youtubeでは『Googleによるオークション形式の自動審査』が行われます。また、こちらの過程で費用の設定をすることもあれば、掲載後に費用の設定をすることもあるようです。
審査を通過すると、掲載予定日以降、動画広告が表示されます!
インプレッション数を確認できる場合は、常に動画広告の効果があるかどうかを確認すると次の広告制作時に役に立つことがあります。
今までの情報をふまえ、最後にテレビ広告(テレビCM)とネットの動画広告のメリットとデメリットを比較していきましょう。
1.放送する時間帯によっては世代関係なく視聴される
実は、テレビ広告(テレビCM)は放送する時間や曜日を選ぶことも可能です。
例えば、バラエティー番組や人気のドラマなどの時間帯の放送枠を購入することが出来れば、ネット広告(Web広告)よりも多くの世代に広告を見てもらえるチャンスが高くなります。
2.信頼されやすい
商品のブランド力や信頼を高めやすいのも特徴です。ネット広告(Web広告)においては、稀にフェイクニュースや偽サイトへ誘導する広告があり、広告自体に不信感を持たれる場合があります。
反対に、テレビ広告(テレビCM)においては、放送費が高額、考査が厳正、個人での出稿ができないなどの規約が定められているため、全体として質の悪い広告が出回りにくくなっています。
やはり、テレビという媒体自体がとても身近なものである、という視聴者からの信頼も理由の一つとして考えられます。
1.費用がとても高い
企画・撮影・出演者の報酬・映像編集・放送料等、ほとんどの過程に比較的大きな費用がかかってくる場合があります。
15秒CMを制作するだけで約40万~130万ほどかかり、有名な出演者を起用すると、年間契約でプラス4000万ほどかかることもあります。そこに放送料が上乗せされます。キー局では1局あたり約75~100万円ほどになり、さまざまな局で流すのであれば、より費用がかかってきます。
2.費用に安さを求める場合は注意が必要
費用の高いイメージが拭えないテレビ広告(テレビCM)ですが、放送規模や一部の過程を自社内で完結させることによって、予想よりも安価にテレビへ広告を打ち出すことが可能になる場合があります。ただし、広告の制作・掲載に安さを求めすぎてしまうと、そもそもの動画の質が下がってしまったり、視聴数が少なくなってしまう等、効果が著しく激減してしまう恐れがあります。
そのうえ費用が高いというデメリットもありますので、テレビ広告(テレビCM)へ掲載を考える際には入念に準備を行うことが重要です。
1.リーズナブルかつ簡単に広告を出せる
ネットの動画広告は掲載方法に寄りけりですが、個人でも数百円単位で出稿することができ、広告を出しやすいのが特徴です。広告自体の表示回数や、視聴回数などにより、費用が変動する方式が主です。また、審査も自動で行われるので人同士のやり取りがない分時間を短縮できるという強みがあります。
2.ターゲットを絞りやすい
テレビ広告(テレビCM)は時間帯などでターゲットを絞る必要がありますが、ネットの動画広告では掲載先を広告主が自由に選ぶことが出来るので、かなりコアなターゲットへ向けたとしてもすぐに視聴してもらえる可能性が高くなるというメリットがあります。
3.広告掲載後に分析・対応がしやすい
ネットの動画広告はリアルタイムに効果の測定を行うことができるため、動画広告に対して迅速に分析や対応ができる強みがあります。分析から課題点を洗い出し、次の広告制作に取り入れる、というように改善を素早く行うことができます。仮に対応に費用がかかったとしても、テレビ広告(テレビCM)よりも安価に済ませられるケースが多いようです。
1.ターゲットを慎重に選ばなければいけない
テレビ広告(テレビCM)よりもリーズナブルにターゲットを絞った戦略が得意なネットの動画広告ですが、裏を返すと、絞ったターゲットにしか表示されないというデメリットがあります。商品にあったターゲット層の選定や、ターゲット層の興味関心を読み誤ると、広告の効果が上手く出ないという結果になってしまうこともあるようです。
2.常に分析・対応をする必要がある
ネットの動画広告は効果の測定が早いため、施策も早く打つことが出来るとメリットでお話をしましたが、反対により効果を出すためには常に現状を分析し施策を施す必要があります。特に自社内で広告の運用をする場合は、運用のための知識の取得が必要です。
また、動画広告に限らずネット広告(Web広告)は誰でも掲載しやすいことがメリットとして挙げられますが、競合が多くなるというデメリットもあります。したがって、競合広告に埋もれないようにするため、さらに多くの時間と労力、追加の費用が発生する場合もあります。
いかがでしたでしょうか?
意外にもテレビ広告(テレビCM)もネットの動画広告も似たようなメリット・デメリットを抱えているという印象を受けたのではないかと思います。
ネットの動画広告の媒体費用が高いことや、減少傾向でありながらテレビ広告(テレビCM)の売り上げが大きいのには、それぞれのメリット・デメリットを利用し、企業のマーケティングに多大な効果をもたらしているためだと考えます。
つまり、
『テレビ広告(テレビCM)とネットの動画広告、どちらであっても、打ち出し方により効果に差が表れる』
ということが分かりましたね!
この機会に、ぜひ動画広告の制作を検討してみてはいかがでしょうか?
ご閲覧、ありがとうございました!
以上、今回はテレビ広告(テレビCM)とネット広告(Web広告)およびネットの動画広告の違いについてお伝えしました!
動画広告・制作が少しでも気になった方は、ぜひこちらからお問い合わせくださいませ!
よくあるご質問
▼動画制作は初めてですが、大丈夫ですか?
もちろん大丈夫です!
チェリービーは、たくさんの「初めて動画を制作される方」にご依頼いただいています。希望の動画イメージやご活用方法をヒアリングの上、貴社に合ったご提案をさせて頂きます。
もし、動画を作ること自体に不安があるようでしたら、こちらのページもご覧ください。
▼「映像制作会社を選ぶときに気を付けるべき6つのポイント(動画を作る前にやるべきチェックシート付き)
https://cherrybee.tv/document/checkpoint6/
▼どのくらいの期間で動画は完成しますか?
通常の動画制作は、1ヶ月〜2ヵ月での納品です。
内容によっては、納期が異なりますのでご注意ください。
ご希望の納期や活用時期に合わせて柔軟に対応いたしますので、
お急ぎの方はお気軽にご相談下さい。
▼動画制作にはいくらぐらいかかりますか?
お客様のお悩み・ご要望をヒアリング後、最適な料金プランをご案内させていただきますので、気軽にお問い合わせください。
▼各価格帯別に、過去の動画制作の事例をご紹介しております。
ぜひ下記よりご覧ください。
https://cherrybee.tv/work/
(参考URL)
■テレビ広告(テレビCM)にはどんな種類がある?効果、料金、特徴などをご紹介
https://www.nissen.biz/support/03tv_ads_effect_price/#:~:text=%E3%81%BE%E3%81%A8%E3%82%81-,%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%E5%BA%83%E5%91
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■「2022年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」
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■日本の広告費、7.1兆円に 22年は過去最高もテレビは苦戦
http://advertimes.com/20230224/article412221/
■テレビCM素材映像制作の流れと広告主の役割
https://cm.kokoku-direct.jp/column/tvcmcreate
■「CMができるまでの流れ、制作期間は?…CM制作について教えてください!(1)」
https://telecy.tv/column/581/
■Web広告を徹底解説!種類やメリット・デメリット、課金方式や費用相場、広告運用の注意点まで
https://www.sprocket.bz/blog/20220506-web_advertising.html
■インターネット(Web)広告のメリット・デメリットは? 活用時の注意点も紹介
https://ads-promo.yahoo.co.jp/service/start-articles/basic/good-and-bad-points-internet-ads/
■テレビCMにかかる費用は?制作相場や費用を抑えるコツを紹介します!
https://proox.co.jp/column/13223/