動画制作の裏側公開！撮影プロセス②映像構成づくり編

プロが撮影した映像と聞くと、テレビで流れるドラマやドキュメンタリー、CMを思い浮かべる方も多いでしょう。しかし、インターネットの世界でも、プロが制作した動画が多数アップされています。

顧客のニーズに応え、視聴者の心をグッとつかむような映像には、プロが持つ経験や技術がふんだんにちりばめられています。

その中でも、「映像の構成づくり」はコアとなるものであり、視聴者を最後まで飽きさせないためのテクニックが詰まっています。

今回は、動画制作の骨格となる「映像構成づくり」についてご紹介していきます。

ネット動画では「冒頭に何を見せるか」で勝負が決まる

動画広告の分析を行うVisible Measures社のレポート「Why YouTube Viewers Have ADD and How to Stop It」では、「5分未満の動画に対し、視聴者がどのタイミングで離脱するか」を調べています。

最初の10秒での離脱者は20％。

時間を追うごとに離脱率は上がっていき、1分後には44％の視聴者が見るのを止めてしまいます。
それだけ、最初の1分間を見てもらうのは至難の業。だからこそ、動画は「冒頭が大切！」なのです。

ネット動画で「起承転結」はNG？！見せ方のコツ！

一般的にストーリー構成は、「起承転結」が良いとされていますが、ネット動画については「結承転結」で構成していきます。

前出の調査でもあるように、視聴者の半数近くが1分以内に動画をみるのを止めてしまうのであれば、冒頭を、伝えたいことをギュッと詰めた要約（ダイジェスト）にする必要があります。

動画の長さと構成は、用途によって全く違う！

たまたま通りすがりで動画の再生ボタンを押すユーザーと、会社説明会などで流れる採用動画をみる学生とでは、動画に対して「見る意識」が違います。

動画から得られる情報を隅から隅までしっかり「見る」つもりの視聴者ならば、結承転結ではなくストーリーを追いやすい起承転結の方が良いなど、用途によって最適な構成が異なる点に注意が必要です。

同様に、動画の長さ（尺）も用途によって適切な時間が異なります。

「動画制作の裏側公開！撮影プロセス～1.打合せ・ヒアリング編～」でもお伝えした「綿密なヒアリングの必要性」は、用途などの6W2Hがこの構成づくりで大きく影響を及ぼすためです。

予算が多いほど良い映像？！予算内で最高の映像を作るのがプロ！

高額の制作費を投入すれば、誰もが魅了される素晴らしい動画を作れるのでしょうか。

お客様の課題解決につながる動画を予算内で提案！

潤沢な予算があれば、確かに自由にロケ地を選べ、ハイスペックの機材を使い、有名タレントを登場させることもできるでしょう。

しかし、その動画が予算に見合うだけの結果が出せるとは限りません。

動画制作において重要なのは、限られた予算の中でベストな結果を出すこと。

動画がもたらす効果やゴールについて、お客様と協議を重ね、重視すべきポイントを選択していくことで、撮影する必要のない工程や余分なものをそぎ落とし、予算内で制作できるように整えていきます。

弊社は、コストを抑えても効果を上げる構成を「具体的に提案できる」のが強み！まずはお客様の話をお聞かせください。

ラストまで見続けられる構成にできるのは、プロの手腕

クリエイティブセンスや技術力があれば、美しい映像を撮ることはできますが、視聴者に「もっと見たい」と思わせるには、さらに長年の経験で得た「プロとしての手腕」が必要です。

「TVディレクター」で得た経験が、視聴者を釘付けにするコツをフル活用

弊社の強みは、長年にわたってTVディレクターとしての経験を積んだスタッフがいること！

TV業界は、良くも悪くも視聴率がすべての世界です。
「どうすれば視聴者の目をくぎ付けにできるか」を四六時中考える生活をしてきたからこそ、常に視聴者を意識して制作を進めます。

どのタイミングで、どの素材を、どの角度からみせるか、蓄積された経験からベストなバランスやアイディアを導き出します。

構成案とスケジュール、お見積りのセットでお客様に提案！

構成案が完成したら、それに関連する資料とともにお客様に提案します。

構成案が変わればスケジュールも金額も変わる

構成案は、動画制作の骨格となるもの。そのため、どのような構成案になるかによって、スケジュールも予算も変わってきます。

お客様にそのバランスを見ながら検討いただくために、構成案と撮影スケジュール、お見積りを3点セットでお渡ししています。

「構成案はいいけれど、もっとスケジュールを前倒しにしたい」、「構成のこの部分を〇〇にできないか」など、お客様からの要望があれば、それを踏まえた内容にして再提案も可能です。 

ご提案3点セットにお客様の承諾が得られれば、いよいよ撮影準備へと入っていきます。

撮影当日をスムーズに進行させるための事前準備には、プロならではの細かな気配りが活かされています。

次回は、スムーズな撮影には欠かせない「事前準備」の工程についてご紹介します。

よくあるご質問

（参照）

■Visible Measures/ Matthew Cutler　 Why YouTube Viewers Have ADD and How to Stop It
http://adage.com/article/digitalnext/marketing-online-video-viewers-quit-30-seconds/146218/